ダンスをする時、飲み物は不可欠な持ち物のひとつです。たくさん汗をかくダンスでは水分補給が必要だということは、ほとんどの人が知っていますよね。しかし飲み物の種類はあまり重視せず、とりあえず無難に水やお茶…という方も多いのではないでしょうか。

実は、特に長時間の練習には水やお茶では不十分。よりダンス練習に適した飲み物を飲むことで、長い間パフォーマンスを維持したり、練習後の疲労回復を早めることもできます。今回は、ダンス練習中の飲み物について、次のポイントで解説していきます！

■ダンス練習中にNGな飲み物

■飲み物の選び方

■水分補給のしかた

水やお茶じゃダメなの？ダンス練習中にNGな飲み物

結論から言うと、水やお茶ではダンス中の水分補給には不十分です。なぜなら、汗には水分の他にナトリウムやカリウムなどのミネラルが含まれているから。ミネラルは、筋肉の働きなどに重要な役割を果たしていて、不足すると筋肉の疲労感や倦怠感につながります。

水分だけでなく、これらミネラルも摂取しながら練習することで、練習のパフォーマンス維持や、練習後の体の怠さを軽減できるのです。あまり暑くない場所で、30分程度の練習なら水でも大丈夫ですが、それ以上の場合はミネラルをしっかり含む飲み物を選びましょう。

お茶やカフェインを含む飲み物はNG

水は汗をかく量が少ない場合にはOKですが、お茶などのカフェインを含む飲み物はダンス前や練習中には避けましょう。みなさんも、コーヒーや紅茶を飲んだ後にトイレが近くなった経験があると思います。カフェインには利尿作用があり、これによって水分の排出をさらに加速させてしまうことになるのです。

例外は麦茶。カフェインフリーで、さらにミネラルを含んでいるので、練習中に飲むのもおすすめです。ただし、麦茶で運動中に失うミネラルを十分補えるわけではないため、長時間の練習の時には別の飲み物を選びましょう。

ダンス練習用の飲み物の選び方

ダンス練習中には、水分とともに、汗で失われるミネラルなどを補給できる飲み物を選びましょう。具体的には、体液と同じ糖分・塩分濃度の飲み物が体に吸収されやすく、ミネラルもしっかり補えます。こう聞いて、多くの方が思い浮かべるのはスポーツドリンクではないでしょうか。

確かに、ダンス練習中に最適な飲み物はスポーツドリンクです。しかし、実はスポーツドリンクには2種類あって、ダンス練習中に最適なのはそのうちの片方なんです。

スポーツドリンクの種類

スポーツドリンクには次の2つの種類があります。

1. アイソトニック

2. ハイポトニック

どちらも体液に近い組成で作られていますが、その違いは糖分濃度です。アイソトニックは安静時に近い糖分濃度で作られているドリンクで、代表的なものにポカリスエット、アクエリアス、グリーンダカラなどがあります。

実は、ダンス練習時など、運動中には安静時よりも糖分濃度が下がるので、これらのドリンクよりも糖分濃度が低い飲み物が最適です。この、運動中に近い糖分濃度で作られているのがハイポトニックです。ダンス中に特にオススメなのが次の3つです。

①ポカリスウェット・イオンウォーター

定番のスポドリ、ポカリスウェットのハイポトニックバージョン。後味がスッキリしていて、普段からポカリスウェットを飲み慣れている方におすすめです。

②VAAMスマートフィットウォーター

カロリーが気になる方におすすめの0kcalのドリンク。さらに、脂肪燃焼効果があるARFアミノ酸が含まれているので、ダンスでシェイプアップもしたい方に特におすすめです。

③アミノバリュー4000

運動で失われるアミノ酸を豊富に含むドリンク。筋肉疲労の回復を助ける効果があります。筋肉をつけたい方や、ダンス練習と一緒に筋トレをした後などにおすすめです。

水分補給の仕方

最後に、水分補給の効果をさらに高める飲み方を紹介します。まず、ダンス練習前には安静時に吸収されやすいアイソトニックでしっかり水分と糖分を補給しましょう。コップ1-2杯程度飲むのがおすすめです。ダンス練習中は、ハイポトニックを15〜30分ごとにコップ1-2杯ずつこまめに飲みましょう。

大切なのは、喉が渇いていなくても飲むこと。実は、喉が渇いたと感じる時には、体内の水分がかなり失われてしまっているのです。そして、ダンス練習が終わってから、失われた量のアイソトニックを何回かに分けて飲みます。

ダンス前後で減少した体重が、失われた水分量です。実は、これで練習中にしっかり水分補給をできていたかどうかも分かります。体重の1-2%の減少量ならOK、3%以上減少していたら、脱水症状になっているため、飲む量を増やしましょう。

ダンス練習前には、15分にコップ一杯＝200mlとして、あらかじめ飲む量を計算して準備するのがおすすめです。また、部屋の温度や季節によって、適切な量は変わります。夏の暑い時期はその分汗も多くなるので、飲み物も多めに用意しましょう。