社会人ダンサーのリアルな「時間確保術」3選

「学生の頃のように、毎日何時間も練習できない...」

「仕事が忙しくて、スタジオに行く時間が取れない...」


就職を機にダンスをやめてしまう人が多いのは、この「時間の壁」にぶつかるからでしょう。しかし、世界を見渡せば、フルタイムで働きながら第一線で活躍している社会人ダンサーはたくさんいます。彼らは一体どうやって練習時間を確保しているのでしょうか?


今回は、時間がなくても上達し続けるための、リアルで実践的な「時間確保術」と「練習の質を高める方法」を3つ紹介します。


1. 通勤・移動時間の徹底活用


平日の通勤時間、往復で1時間〜2時間ほどある方も多いのではないでしょうか。この時間を「ただの移動」にしておくのはもったいないです。電車の中は、最高の「書斎」であり「イメージスタジオ」です。


質の高いインプット


スマホでダンス動画を見る時、ただ漫然と見ていませんか?上手いダンサーの動画をコマ送りで再生し、重心移動や手の位置、膝の角度などを細かく分析する。あるいは、自分の過去のバトル動画を見返して、客観的な改善点をメモに書き出す。こういった深い分析は、練習場では意外とできないものです。


脳内リハーサル


また、音楽を聴きながら頭の中で完璧に踊る「イメージトレーニング」も非常に効果的です。脳科学的にも、鮮明なイメージトレーニングは実際に体を動かすのと近い学習効果があると言われています。頭の中でシミュレーションできている動きは、実際にスタジオに入った時の習得スピードが段違いに早くなります。


2. 「15分だけ」の集中練習


「まとまった時間が取れないから、今日は練習できない」と考えがちですが、これが一番の敵です。ダンスの感覚は、1日空けるだけでも鈍ってしまいます。


マイクロ練習のススメ


ダラダラとスマホを見ながら2時間練習するより、目的を持って集中した15分の方が効果的なことは多々あります。


「今日はトップロックのバリエーションだけを考える」「今日はチェアーのバランス調整だけ」とテーマを極端に絞れば、15分でも十分な成果が得られます。自宅のリビング、帰宅途中の公園、オフィスの休憩室など、ちょっとしたスペースがあればできる練習メニューを持っておくことが、継続の鍵です。着替えなくてもできる練習は意外とたくさんあります。


3. 日常動作をトレーニングに変える


ジムに行く時間がなくても、日常生活の中で基礎体力を維持・向上させることは可能です。


「ながら」トレーニング


例えば、エスカレーターを使わずに階段を使うだけで、下半身の強化になります。デスクワーク中に姿勢を正して腹式呼吸を意識するだけで、体幹(インナーマッスル)のトレーニングになります。信号待ちの間にこっそりアイソレーションの練習をしたり、歩くリズムに合わせてカウントを取ったり。


「自分は今、ダンサーとして生活している」という意識を持つだけで、全ての動作がトレーニングに変わります。この積み重ねが、忙しい社会人でもキレのある動きを維持する秘訣です。


さいごに


学生時代のような「量の練習」はできなくても、社会人には「質の練習」や「知恵を使った工夫」ができます。


「時間がない」と言い訳をして辞めてしまうのか、限られた時間の中でどう楽しむかを考えるのか。その思考の転換こそが、社会人ダンサーの楽しみの一つかもしれません。


細くても長く、ダンスライフを楽しんでいきましょう!