音を感じろ!ダンスが10倍楽しくなる「音楽(ビート)」の聴き方入門

「振付は覚えたのに、なんかズレてると言われる...」

「音ハメってどうやるの?」


ダンスにおいて、音楽は単なるBGMではありません。一緒に踊る「パートナー」です。しかし、初心者のうちは振付を追うことに必死で、音楽をしっかり聴く余裕がないことも多いでしょう。


今回は、ダンスがもっと気持ちよく、もっと楽しくなるための「音楽の聴き方(イヤー・トレーニング)」について解説します。


1. 音楽を「分解」して聴いてみる


漫然と曲全体を聴くのではなく、曲を構成している「楽器」や「パート」に耳を澄ませてみましょう。


ドラム(ビート)


ダンスの心臓部です。「ドン(バスドラム・キック)」という低い音と、「タン(スネアドラム)」という乾いた音。これがリズムの基本を作っています。まずはこの「ドン」と「タン」だけを耳で追いかけられるようになりましょう。


ベース


「ブーン、ブン」と低く響く音です。ベースは曲の「グルーヴ(ノリ)」を作ります。HIPHOPやHouseでは特に重要で、このベース音に合わせて体を揺らすだけで、ダンスらしく見えます。


メロディ(上物)


ピアノ、シンセサイザー、そしてボーカルなど。曲の「感情」や「雰囲気」を作ります。歌詞の意味や声のトーンに合わせて表情を変えたり、手の動きを柔らかくしたりします。


2. 「オンビート」と「オフビート」


「ワン、ツー、スリー、フォー」と手を叩くタイミングが「オンビート(表拍)」です。しかし、ストリートダンスで重要なのは、その間の「エン(&)」のタイミング、つまり「オフビート(裏拍)」です。


「ワン(&)ツー(&)...」と、裏拍を感じながらリズムを取ることを「アフタービート」とも呼びます。首を「うん」と下げるのではなく、顎をクイッと上げるようなリズムの取り方を練習してみてください。これだけで、一気に玄人っぽいノリが出ます。


3. 音を身体で表現する「ミュージカリティ」


音楽の聴き方が分かってくると、次にやりたくなるのが「音ハメ」です。


強い「ドン!」という音で力強くステップを踏んだり、細かい「チキチキ」というハイハットの音で指先を動かしたり、ボーカルが長く伸ばすところで回転したり。自分がまるで「楽器の一部」になったかのように動くことを「ミュージカリティ(音楽性)」と呼びます。


難しい技ができなくても、このミュージカリティがあれば、ダンスは最高にカッコよく見えます。


さいごに


普段何気なく聴いている音楽も、「ダンサーの耳」で聴き直すと、全く新しい発見があるはずです。


通勤中や家事の合間など、踊っていない時でも「耳の練習」はできます。音楽と友達になって、音と遊ぶ感覚を楽しんでください!