「サイファー」って何?怖がらずに輪に入るためのマナーと心構え

「練習会に行くと、みんなが円になって踊っているけど、あれは何?」

「自分も混ざりたいけど、怖くて入れない...」


ストリートダンスのイベントや練習会でよく見かける、ダンサーが円を作って順番に踊る光景。これを「サイファー(Cypher)」と呼びます。


サイファーはHIPHOPカルチャーの原点であり、ダンサー同士のコミュニケーションの場でもあります。今回は、初心者の方がサイファーデビューするための基本的なマナーと、楽しむための心構えを紹介します。


サイファーの基本ルール


サイファーに厳密なルールブックはありませんが、全員が楽しむための「暗黙の了解」や「マナー」が存在します。


リスペクトを持つ


誰かが踊っている時は、しっかり見て、良いムーブには歓声を上げたり拍手をしたりして盛り上げましょう。スマホをいじったり、よそ見をしておしゃべりするのはNGです。踊っている人へのリスペクトを示すことが、サイファー参加への第一歩です。


順番待ちとカットイン


基本的には早い者勝ちですが、前の人が終わって次の人が出るまでの「間」を読む必要があります。同時に出そうになったら、譲り合いの精神か、あるいはお互いの目を見て「行きます」と合図を送ります。誰かが踊り始めたのに無理やり入っていく(カットイン)のは、バトル以外ではマナー違反とされることが多いです。


輪に入るタイミングと抜け方


「いつ入ればいいのか分からない」というのが一番の悩みでしょう。


タイミングは「気持ち」


曲の変わり目や、自分が好きなビートが流れた時がチャンスです。前の人が終わった瞬間に、リズムを取りながらステップを踏んでスッと中心に入っていきましょう。「次、行きます!」というオーラを出しながら一歩前に出ておくと、周りも空気を読んでくれます。


終わり方


最後はポーズでバシッと決めてもいいですし、軽く挨拶をして円に戻るだけでもOKです。大事なのは「終わりました」という意思表示をすること。ダラダラと踊り続けるのではなく、腹八分目で終わるのがスマートです。


上手い下手は関係ない


「下手だから笑われるかも」と心配する必要はありません。サイファーは発表会ではなく、感情の共有の場です。


簡単なステップだけでも、音楽に乗って楽しそうに踊っていれば、周りは必ず受け入れてくれます。むしろ、失敗しても笑顔で誤魔化したり、その失敗を次の動きに繋げたりする「リカバリー」ができれば、逆に盛り上がることもあります。


さいごに


サイファーは、最初はとても勇気がいる場所です。でも、一度その輪の中に入って自分のダンスを受け入れてもらえた時、ストリートダンスの本当の楽しさに気づくはずです。


怖がらずに、まずは手拍子から参加して、タイミングを見計らって飛び込んでみてください。そこには最高の世界が待っています!