ストリートダンスの代表的なジャンルは?自分好みのジャンルを選ぶ方法

○ストリートダンスの代表的なジャンル5選

○初心者が自分に合ったジャンルを決めるには?


ストリートダンスに興味のある初心者の方に向けて、以上のポイントを解説します。

ストリートダンスの代表的なジャンルとは?


○ヒップホップ

○ハウス

○ブレイキン

○ロック

○ポップ


ストリートダンスを代表するこれら5つのジャンルについて、特徴や歴史などを紹介します。


ヒップホップダンス



ヒップホップには、多くの意味やニュアンスが含まれます。ヒップホップダンスとは何か、明確に定義付けするのが難しいジャンルです。あえて言えば、「ヒップホップミュージックをバックに踊られるさまざまなダンスの総称」と言えるかもしれません。


ヒップホップダンスの特徴は、テンポの速い曲調に合わせて刻む軽快なステップにあるでしょう。 その源流は80年代後半の、「ニュージャックスイング」に遡ります。ニュージャックスイングとは、「ジャズ+ファンク+ラップ+R&B」的なポップミュージックです。


ニュージャックスイングの隆盛以後、MVやクラブでのパーティダンスをベースに、時代の変遷と共に変化しながら現在に至ります。今やストリートダンスを代表するジャンルと言っても、過言ではないでしょう。


ハウスダンス



ハウスダンスとは、ハウスミュージックに合わせて踊るダンスです。ハウスミュージックとは、4つ打ちでリズムが進行&リピートする、軽快で中毒性のある音楽を指します。簡単に言えば、クラブでDJがかける「4つ打ちのダンスミュージック」です。


ハウスダンスは、スピード感のあふれる素早い足さばきに特徴があります。90年代のミュージックシーンに詳しい方なら、TRFが得意としていたダンスと言えば、イメージが湧きやすいかもしれません。


70年代のシカゴで誕生し、80年代にニューヨークのダンサーが、ヒップホップやブレイキンなどの要素を取り入れて踊ったのが起源とされます。現在ではクラブで踊られるジャンルの、定番中の定番です。


ブレイキン



ブレイキン(日本名:ブレイクダンス)は、元々はHIPHOPを構成する4つの要素の一つでした。手を床につけて踊ったり、相手を挑発したりするムーブが取り入れられている点で、他のダンスとは一線を画すジャンルかもしれません。


70年代にHIPHOP界の3巨頭の一人でもあるアフリカ・バンバータが、ギャングに対して抗争の代わりにダンス対決を提案したのが、その始まりとされます。ブレイキンに挑発的なムーブがあるのは、この名残なのです。


1点、誤解のないよう説明しておきます。ブレイキンに挑発的なムーブがあるのは確かですが、その基本精神は「世界の壁をダンスと音楽が超越する」。暴力を否定し平和を愛する精神が、B-boyやB-girlの心の奥底には流れているのです。


ロックダンス(ロッキン)



ロックダンス(Lock Dance)とは、激しい動きから一転して突然静止するスタイルが特徴的なダンスです。ロックダンスのロックは「Lock(施錠)」であり、音楽ジャンルの「ロック(Rock)」とは異なります。


その誕生は70年代。当時の超人気TV番組「ソウル・トレイン」内で、ドン・キャンベル(ロックダンスの祖)が、当時流行していたファンキーチキンというダンスを、上手く踊れなかった(ダンスの途中で動きが制止した)ことに由来するとされます。


ドン・キャンベルの制止(ロック)する動きを、周りが面白がって真似し始めたのが、いつしかロックダンスと呼ばれるようになりました。


ポップダンス(ポッピン)



ポップダンスとは、体の各部位がそれぞれ異なる動きをするダンスです。「体の筋肉を弾く」という意味の単語、「Pop」が名前の由来。コマ送りやスローモーションなど、人間離れした不思議な動きが特徴的なダンスです。


ポップダンスの誕生は、70年代後半。エレクトリック・ブガルーズというストリートダンスグループの、ブガルー・サム&ポッピン・ピート兄弟によって原型がつくられました。


ポップダンスは、ロボットダンスと呼ばれることもあります。マイケル・ジャクソンの代名詞であるムーンウォークも、ポップダンスです。

初心者が自分に合ったジャンルを決めるには?


○タイプで決める

○音楽で決める


初心者の方は以上のようなポイントを判断材料にして、ジャンルを決めるとよいかもしれません。


タイプで決める


○バトルタイプ

○ショーケースタイプ


ダンスにはバトルタイプ(ブレイキンなど)と、ショーケースタイプ(ロックダンスなど)があります。ショーケースとは、簡単に言えば「ダンス作品(もしくは、そのステージング)」といったイメージが近いかもしれません。


仲間やライバルとのバトルを通して、切磋琢磨をしたいのならバトルタイプを、ショーケースに向けた仲間との一体感を味わいたいのなら、ショーケースタイプを選ぶとよいでしょう。


音楽で決める


ダンスと音楽は、切っても切り離せない関係にあります。好きなジャンルの音楽を聴いていると、自然に体が動き出す方も多いはずです。「自然と体が動き出す」感覚を大切にして、ジャンルを選んではいかがでしょう。


何より、好きな音楽に合わせて踊るのは、楽しいはずです。楽しくなければ、長続きしません。理屈うんぬんを抜きにして、好きな音楽でジャンルを決めると、長い間ダンスを楽しめるでしょう。